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IELTS6.5の難易度は?対策と勉強法【バンドスコア6.5の体験談あり】

「海外就職・進学にはIELTS6.5以上があると有利って聞くけどどのくらい難しいの?」「就職希望先の企業がIELTS6.5取得を基準に定めている」など、英語上級者の関門としてIELTS6.5を突破したい人は多いようですね。

近年では、IELTSもTOEFLなどと同じぐらい、英語圏での就職・移住または留学に必要な英語力を証明するための試験として広く普及するようになってきています。受験者も増えてきているようです。

国内・海外の大学または大学院進学でも、IELTS6.0または6.5以上を入学条件とする学校が多くみられます。そもそもIELTS6.5はどのくらいの英語力があれば取得できるスコアなのでしょうか?


この記事では、私がIELTS6.5(アカデミックモジュール)を取得するまでの学習体験を踏まえつつ、バンドスコア6.5の難易度勉強法をお伝えします。

みなさんもぜひ、IELTS6.5を突破して就職や進学の夢をかなえましょう!

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監修者

Taka

3ヶ月でTOEIC900(今920)・試験対策ナシで英検準1級一発合格・1ヶ月でVERSANT50・留学(大学/語学/ワーホリ)3カ国(オーストラリア・カナダ・アメリカ)・外資系/海外勤務経験・海外在住歴10年以上・アメリカ人と結婚/シャドーイング歴1年以上(シャドテンアンバサダー)・オンライン英会話英語コーチング/英会話教室/英語学習アプリ/子ども英会話の受講&取材経験39社以上

IELTS6.5とは

「IELTS6.5」の6.5とはいったいどんなレベルなのでしょうか?IELTS公式の資料では、英語の「有能なユーザー」と「優秀なユーザー」の中間という位置のようです。各バンドスコアについては以下のように示されています。

有能なユーザー(バンドスコア6)

不正確さ、不適切さ、および誤解がいくらか見られるものの、概して効果的に英語を駆使する能力を有している。 特に、慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすがことができる。

優秀なユーザー(バンドスコア7)

時折、不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を駆使する能力を有している。複雑な言語も概して上手く扱っており、詳細な論理を理解している。

 

IELTS6.5は、一般的に英検準1級と同程度のレベルだとされています。TOEFL iBTでは82、またCEFR(外国語の学習、教授評価のためのヨーロッパ共通参照枠)ではC1と同レベルのようです。

IELTSにおいて、Overall(Reading、Listening、Writing、Speakingの平均)6.5を取得するには、各セクションにおいて以下のような点が取れることが理想的でしょう。

Listening Reading Writing Speaking
6.5 6.5 6.0 6.0

この得点例からわかることは、すべてのセクションで6.5を取らなくても、Overall6.5は目指せるということですね。ちなみに私が実際に6.5を取得した際のスコアは↓

Listening Reading Writing Speaking
7.5 6.0 6.0 7.0

でした。ご覧の通り、かなりバラつきのあるスコアです(笑)読んだり書いたりするのが苦手な私は、自分の得意分野であるリスニングやスピーキングで苦手分野のスコアをカバーしました。

このような「得意分野でカバー作戦」はとても有効的です。とくに、スコアの提出までに時間がない人にはおすすめできます。誰でも苦手分野の克服にはある程度の時間がかかるからです。

しかし、注意していただきたいことが1つあります。それはあなたが「Overall6.5のみをもとめられている」のか「Overall6.5かつ各セクションの最低スコア〇〇点を求められている」のかということです。

大学や企業によっては、すべてのセクションで6.5以上を必要とするところもあります。その場合、上記の例のように「Writing6.0」と1つでも条件を満たしていないものがあれば、あなたの成績は認められないことになってしまうのです。

Googleなどの検索エンジンを使って「English language requirements+大学名(例:Cambridge University)+専攻名(literature)」などを入力し、あなたが実際に必要とされている条件をよく確認することが大切です。

IELTS6.5の難易度

「IELTS6.5は結局難しいの?」という疑問をお持ちのみなさん、結論から言えば6.5は誰でも簡単に取れるスコアではありません。それでは、バンドスコア6.5の難易度を受験者の視点から難易度をお伝えします。

IELTS6.5の難易度は、みなさんが普段触れている英語によって変わってきます。例えば、TOEIC対策として日常会話やビジネス英会話を中心に学んでいる人にとっては少し取得が難しいスコアかもしれません。

なぜなら、IELTSでは、大学や大学院で学ぶことを想定した学術的な単語を覚える必要があるからです。例えば、テクノロジーや教育、環境問題に健康についてなど、幅広い知識・語彙を身に着ける必要があります。

私は、受験当時音大生でしたので、週にたった1回しか英語の授業がありませんでした(難易度は高校レベル程度)。つまりアカデミックな語彙に関してはほぼ0からの対策スタート。やるせない気持ちにもなりました。

私がIELTS受験に使用した単語帳には、知っている単語が1つもないページもありました。IELTS6.5は、対策なしに得られるスコアではありません。中学や高校レベルの文法知識・語彙ではほぼ突破不可能でしょう。

特に、ライティングなどの独学が困難なセクションは難易度が高いと感じます。高いバンドスコアに到達するためには、日本の学校英語を超えた文法知識が必要とされるからです。

例えば、WritingのTask1の図表説明では、解答の冒頭にその図表の概要(Overview)を書かなければ6.0以上はもらえません。またTask2では、文章の正確さではなくどの程度複雑な文法や単語を使えているかどうかに基づいてスコアが決まります。

「普段から英作文には慣れているから」「テーマに対して自分の意見を書くだけでしょ?」と思っている方でも、IELTSの採点基準を知らずに受験すると目標のスコアには届きません。

TOEICなどとは違い、自己流の学習メソッドだけでは思うようにスコアを獲得できないで、専門的な対策が必要となります。これがIELTSの難しさなのです。

IELTS6.5の対策

ここまでの記事を読んで、IELTS受験には対策が必須だということをお察しいただけたと思います。まずは何から始めたら良いのでしょうか?私は、最初に以下の2点を準備することを強くおすすめします。

IELTS6.5の参考書

IELTSの普及度に伴い、参考書の種類も徐々に増えつつあります。本の好みは人それぞれですので、可能であれば実際に書店に行ってしっくりくるものを探す、またはオンラインストアでの試し読みで自分に合いそうなものを選ぶと良いでしょう。

私が初めて受験した時から使用しているのはこの参考書です↓

参考書の帯には「確実に6.5-7.0が取れる!」と書かれています。これは嘘ではありませんでしたが、やはりある程度の勉強時間・勉強期間を設けなければ目標のスコアには手が届かないということがわかりました。

受験結果に落胆した後も、あきらめずにこの参考書を使い続けました。そして、1か月後の再チャレンジでは、
Writingは5.5→6.0、リスニングは6.5→7.5、さらにSpeakingは6.5→7.0へとスコアを伸ばすことができました。


「全パート総合対策本」と聞くと、なんとなく各セクションの中身が薄いように感じませんか?この本は全くそんなことはありません。この本の
著者は3か国で50回以上IELTSを受験し、IELTSを知り尽くしているエキスパートなのです。

「頻出問題」「攻略法」「練習問題」「サンプル問題」「模範解答」の完成度、わかりやすさが素晴らしい本です。さらに、リスニングに関しては無料の音声ダウンロードが利用できるようになっています。

また、巻末には「パワーアップ単語集」と称された、IELTS頻出語彙が分野別にまとめられています。これを覚え、実際に言える。書けるようにしたことが私のスコアアップにつながりました。充実した内容を信頼して使い続けることができる本です。

私は、先日3回目のIELTSを受験して現在結果を待っています。もちろん、この参考書と共に勉強を進めました。参考書選びに迷っている方は、ぜひ一度この本をチェックしてみてくださいね。

IELTS6.5の単語帳

前述したように、IELTS受験において不可欠となるのがアカデミックな語彙の強化です。つまり、単語帳はIELTS受験者をターゲットにしたものを選ぶべきだと言えます。他の試験とは出題される語が大きく異なるからです。

多くの受験経験者の方がおすすめしているのはこちらの単語帳です。↓↓

しかし、私はあえて違う単語帳を選びました。それがこちら↓↓

私は、単語がただ羅列された単語帳よりも「英文を読んでその中にわからない語があったら調べて覚える」派なので、自分には合っている単語帳だと思いました。タイトル通り、文脈から単語を覚えるタイプなので、英文を読む力も身につきます。

1つの文章につき、1つのテーマが与えられています。例えば「エジプト王国の全滅(歴史分野)」や「情報格差(テクノロジー分野)」さらに「グレートバリアリーフ(環境分野)」というように、様々な分野の語彙をバランスよく増やせるのです。

また、テーマごとに関連した語彙を覚えられる所も魅力の1つです。「グレートバリアリーフ」という英文を読んでみると、current state of affairs(現状)、attractiveness(魅力)、under threat(危機に瀕して)などの語を、1つの物語を通して学べます。

ちなみに、こちらの単語帳も無料の音声ダウンロードが利用できます。アカデミックな語彙はリスニングでも頻出ですので、読んで、聞いて、あらゆる技能から語彙強化にアプローチしましょう!

IELTS6.5の勉強法

参考書と単語帳がそろったら、早速勉強開始です!私は毎回、受験に向けてこんな勉強をしています。

毎朝のYouTube(リスニング)

「リスニングなら自信あるよ、通勤(通学)の時に毎日英語聞き流してるし。」という方、むしろ聞き流さないクセをつけていただく必要があります(笑)IELTSのリスニングには、相当な集中力が必要なのです。どんな対策が効果的だったと思いますか?

意外と知られていませんが、IELTSのリスニングの過去問は毎日YouTubeで更新されています!これをフルに活用するのです。私は、朝学校に行く前、毎日更新されるリスニング問題を聞き、実際に解くことを日課としていました。↓

なぜ、聞き流すだけではだめなのでしょうか?それは、IELTSのリスニングでは正確なスペリングが求められるからです。TOEICやTOEFLとは違い、読み上げられる電話番号や住所、人の名前をアルファベットで書き留めなければならない問題があります。

そのため、実際に問題を聞いて手を動かし、スペリングを練習することはとても重要なのです。不思議なことに、試験当日は謎の緊張でThursdayやWednesday、またcurriculumやCurtainなどのシンプルな語が書けなくなることがあります。

なので「中学英語の単語でしょ」侮らず、日ごろから過去問題をどんどん解いて頻出語彙のスペルを正確に覚えましょう。IELTSのリスニングでは、答えがわかっていてもスペルミス1つでマイナス1点です。

YouTubeに更新される問題には、動画の最後に回答もついています。教材を買わずとも、無料の動画で十分なのです。聞き逃さず書き留めるクセをつけるために活用しましょう。

公式問題集(リーディング)

どんな試験でも、参考書に加え、必ず1冊は公式問題集を持つべきです。ただし、IELTSの公式問題集はとても高いです…(涙)問題数をこなしたくても、ホイホイ何冊も買うわけにはいきません。

私は、1冊だけ公式問題集を買い、それを主にリーディングの精読に使用していました。問題集1冊の中には、なんと4回分の問題と解答(スピーキング以外)が掲載されています。かなりボリュームがありますので、一冊でも十分ですよ。

精読というのは、英文の構造や単語などに注目しながら、時間をかけて読む作業です。「試験は制限時間があるのだから、速読の練習をした方がいいんじゃないの?」と思った方もいるかもしれませんね。

確かに、数をこなせば英文が読めるようになると信じている人は多いです。しかし、複雑な文法を間違って理解したまま読み進めることが本当に成功につながるでしょうか?

私も最初は精読なんて意味がないと思っていました。初めてのIELTS受験、そしてTOEICでは、リーディングはいつも時間切れ。最後までたどり着くことができなかったからです。もっとスピードが必要だと思っていました。

しかし、少し考えていただきたいのは「なぜ文章が速く読めるようになるのか」ということです難しい箇所が続いたり、知らない単語ばかり出てきたりすると、そのパラグラフごと読み飛ばしてしまうクセはついていませんか?

こうした習慣は、ネガティブな結果を招きます。いわゆる読めているつもり(実際には英文の内容が把握できていない)というものです。精読によって、複雑な文法を自分が理解できるまでじっくり読むトレーニングをすることで、リーディングは速く正確になります。

私は、精読をはじめて1か月ほど経った頃、IELTS6.5とほぼ同レベルとされる英検準1級に挑戦しました。なんと、英語長文の読解では、たった2問しか間違えなかったのです!精読の効果が見事に表れています。かなりおすすめの勉強法です。

私はIELTS 13という公式問題集を使っています、現在はIELTS 14が最新のようですので少なくとも1冊は持っておくことをおすすめします。

ライティングとスピーキング

私にとっての最難関は、ライティングでした。初めてIELTSを受験した時、4技能の中で唯一6.0未満のスコア、5.5をマークしてしまったのがライティングだったのです。

その受験から1か月後、独学で6.0まで上げることができたのは、こちらの本で学んだことが役に立ったからだと思います↓↓

この本には、ライティングのTask1でグラフや表の説明に使える必須フレーズから、Task2で実際に質問されるテーマ(Q:子供は音楽や美術よりも算数や歴史といった主要教科をもっと学ぶべきだと思うか、など)まで、解答例が豊富に載っています。

出題テーマに対する解答例を読むことで、「こう答えればいいんだ!」というアイディアが自分の中に蓄積されます。IELTSの出題テーマはテクノロジーから環境、教育問題と多岐にわたりますから、アイディアの引き出しは多い方が有利になるでしょう。

ライティングではある程度語数がなければ減点となります。解答内容をなるべく短時間で思いつけるかどうかがタイムマネジメントのポイントです。解答例やフレーズを使う練習をすることで、回答内容に悩む時間が格段に短くなります。

さらに、この本が取り上げている表現はライティングとスピーキングの両方で使えるものばかりなのです。初めての受験でライティングがうまくいかなかった私は、この本を使って1か月勉強し、次の受験に備えました。

具体的には、本に登場する「書けるようになりたい、話せるようになりたい表現」とその日本語訳を、自分のノートに書き留めて瞬間英作文をしたり、口に出して実際に言えるようになるまで練習しました。

そして1か月後、ライティングは5.5→6.0、スピーキングは6.5→7.0(!)まで伸びました。そして最近の受験(3回目)では、初めてライティングで時間が余りました!現在は結果待ちですが、手ごたえを感じています。

スピーキングに関しては、もちろんこの本をベースに対策したのですが、加えて出題テーマにどんなものがあるか、またそれらに対してどう答えるかをあらかじめ考えておくことが得点アップにつながったと感じます。

こちらのサイトに、IELTSスピーキングの出題例が一覧で載せられています。日頃からスキマ時間にこれらの問いに答えられるようにしておけば、試験日に予想外のことを聞かれてパニック!ということにはなりません。

こちらの動画では、IELTSに独学で挑んだ方の勉強方法が紹介されています。わたしも実際に参考にさせていただいた動画です。ぜひご覧ください↓↓

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。IELTS6.5取得を実現するために、この記事が少しでもみなさんのお役に立てたら嬉しいです。記事の内容をまとめると↓

・IELTS6.5は英検準1級やTOEFL(iBT)82に相当するレベル

・対策無しには取得できないスコア

・アカデミックな語彙の強化がポイント

・参考書、単語帳は自分に合ったものを用意

・YouTubeやウェブサイトなどをフルに活用する

でした。受験を控えているみなさん、スコアを伸ばしたい皆さん、応援しています!
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