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【体験談】カナダで美容師として海外勤務!そのメリット・デメリットとは?

「海外で暮らしたーーーい!」

違う国に旅行に行って街や有名スポットを巡って観光したり、現地の美味しいご飯を堪能したり。

そんな場所でバエる写真をたくさん撮ってSNSにアップしたり、それで「私はリア充してる。」なんて思ったり。

大人になっても青春時代したいものです。

「そんな暮らしが毎日出来たらなんてイケイケなんだろう」と思い、行ってきました。暮らしてきました。海外カナダへ。

旅行でならまだしも、長期で暮らすとなると必要になるのが仕事。だってお金が要りますもん。

そんなこんなで今回はイケイケな海外生活をしながら”カナダ美容師として海外勤務”した私の実体験を紹介します。

今現状は新型コロナウィルスの影響で海外勤務なんて夢のまた夢ですが、また渡航できるようになったときの参考になればうれしいです。

この記事でわかること|タップで飛べる目次

海外勤務した方法とは?

カナダで働く方法は、私が知る限りでは”2つ”あります。まず一つ目。

”直接お店に履歴書を持って行き懇願する”

このパターンはローカル(現地)の仕事を手にしたい方にオススメです。が、なかなか仕事をゲットするのは難しいと聞きます。

「海外に来たからには絶対にローカルのレストランで仕事したい!」と、私の友達はこの方法で、気になったレストランに片っ端から履歴書を配ってました。

「忙しいから」と追い払われ、「連絡する」と言われたが返事が来ずに嘆き、「電話が来た」と思えば「不採用」と告げられ心が折れ。

その数なんと27。そんなことを繰り返しメンタルが強くなってきた頃に仕事が決まりました。

採用の報告を知らせにきた彼の笑顔を今でも忘れません。私も感極まりました。

どんな仕事に就きたいかにもよりけりですが、この方法は難関と思っておいて良いでしょう。

英語力がひよこレベルかつ、直接お店に乗り込んで物申せないチキンでビビりな私は秒で諦めました。即決です。世の中諦めが肝心です。

とは言っても諦めたらそこで試合終了なので、現地の人達と一緒に働きたかったり、海外の環境に浸りたい方は英語力がなかったとしても応募してみるのも良いと思います。

そして2つ目。
”カナダ用の求人サイトで探す”

と言う事で、私はこの方法で探しました。ネットって凄いですね。なんでも検索出来てすぐ探せます。

カナダは土地が広く、その地域向けの求人サイトがあるので、それを参考にしました。

私が住んでいた「トロント」では「e-maple」と言う日本人向け求人サイトが有名で、そのサイトを利用して仕事をゲットしました。

別の地域「バンクーバー」では「JPカナダ」のサイトが有名です。

これらのサイトは仕事探しだけでなく、家探しや物品の売買も掲載されているので、なにか困ったことがあれば非常に役立ちます。

日本人ネットコミュニテイの場としても利用されているので、情報を集めたい時は是非見てみてください。

ネットコミュニテイ最高です。

もちろん、ローカルの仕事を探したい人の海外向け求人誌の「International job boards」や「Indeed Canada」もあります。

が、当たり前のように全部英語表記なので、私はこちらも秒で諦めました。もう一度言いますが、私の英語力はひよこレベルです。

ちなみに、ごく稀ですかストリートパフォーマー”としてお金を稼いでいる方もいます。

読んで字のごとく路上でダンスやパフォーマンスをしたり、自分で書いた絵やアクセサリーを売っていたりする人たちです。

カナダでは、紙に外人さんの名前を漢字で書いてプレゼントしていた方や、ピクミンみたいな黄色い蛍光色のコスチュームを着て、バケツをドラム代わりにしてイケイケな演奏をしていた日本人を目撃しました。

めちゃくちゃカッコ良かったですよ。

ちなみに下の動画サムネイルの黄色い彼。私がオーストラリアで暮らしている時もいました。渡航時期が一緒のようです。

そんな彼のパフォーマンスがこちら↓↓↓

余談になりますが、美容師として働くのに日本では国家資格が必要ですが、他の国ではその国で美容師免許が必須かどうかが異なります。

カナダでは州によってですが、美容師免許の資格が必要で、私が働いていたトロント・オンタリオ州ではそれに該当します。

ライセンス取得に必要なのは、日本と同様「実技と筆記試験」の合格。

合格するかはさておき、ライセンス申請は自体は難しくなく、日本の美容師免許がありかつ3年の実務経験があれば実技試験はパス。

働くにあたり試験に合格していなくても美容師免許を「申請中」と見なされれば法律的に問題ありません。

他の州ではカナダの美容師免許が必要ないので、パパッと仕事を決めたい方はそちらで働くことをお勧めします。

働いてみて感じたメリット・良かった点3つ!

さて、少し話が逸れました。

先ほどお伝えしたとおり、私の職業は美容師です。

なのでカナダでも美容師をさせていただいてました。同じ美容師の仕事でも日本とは違う環境で、「カナダならではの良し悪し」を感じたので、そちらをちらほら紹介していきますね。

さてまずは良かったところ。

1. お客さんが本当に優しい

私が住んでいた地域トロントでは「人種のモザイク都市」と呼ばれる程多国籍で、日本人はもちろん、その他アジア圏の方々や白人、ラテン系や黒人など幅広く色んな方々がご来店されました。

そしてヒシヒシと感じたのは彼らは「移民や外国人に優しい」という事。

国柄の性格もあると思うのですが、包容力がとても大きく、いい意味で落ち着いている感じが見受けられました。

そして何よりも私の可哀想な英語を嫌な顔一つせず理解しようとし、受け入れてくれました。「女神」・「天使」とはまさしく彼らのことを指すのでしょう。

未知の世界で謎に満ちていたカナダの都市トロント。カナダ生活3日経たずとしてラブになりました。

2. 美容師としての技術レベルが高い

少し専門的な話になります。

私はこれまで日本を含め4カ国に渡り美容師として働いてきましたが、「カナダのカラー技術レベルは群を抜いて高い」と思いました。

決して日本の技術が低いとかそういうものではありません。

街を歩く人たちもオシャレな人が多い所以もあるのでしょう。そして目を引くのはやはり髪色。本当に綺麗なんです。

働いて学びました。カラーの塗り方や薬の使い分け。

特に感じるのは人種問わずにお客さんから求められるハイトーンカラーの要望。人種も違えば髪質も違う。日本とは異なるカラー技法もあり、めちゃんこ勉強になります。

私は美容歴10年を超え、「それなりの技術を提供できる」と自負しておりましたが、カラー技術の差にプライドを滅多刺しにされ、心砕かれ1から技術を学び直しました。

「停滞は衰退」と言ったところでしょうか。美容師のスキル磨きに終わりはありません。良いことに気がつけました。ありがとうカナダ! ありがとう女神たち!!

美容師は美容バカ。仕事意識爆上げで再熱です。

3. チップの文化がある

少しいやらしい話です。そう、お金です。

先にも言いましたが、お金は暮らしていく上で必要なのです。そして海外美容師として働くなら断然カナダはオススメです。

カナダには提供したサービスや技術に対する対価チップを支払う文化」があります。
チップをいくら支払うかはお客さん次第。

サービスや接客の良し悪し、技術の仕上がりの満足度もあるでしょう。

日本人は「お・も・て・な・し」の心が素晴らしいと良く聞きます。私たちは接客に対する最強の武器を既に手にしているのです。ばっち来い接客サービス。

こと美容師において、お客さんが可愛くカッコよくなって喜んでくれて、それに見合った対価をプラスで支払っていただけるのは、接客業としてこの上なく最高に嬉しいものです。

働いてみて感じたデメリット・悪かった点3つ!

さてさて、お次は悪かったところ。

1. 天候に影響されやすい

天候によってお客さんが来れなくなってしまう事があります。台風が直撃するから美容室キャンセルしなきゃ的なヤツです。

トロントでは冬は雪が降ります。吹雪いたり雨が降ったりも多々あり……。しかもかなり寒く、体感温度がマイナス30なんて日もあったり。

「寒い」を通り越してもはや「痛い」です。

そんな日は満員御礼だった予約が、キャンセル続きで当日1人しか担当しない日もあったりしました。こればかりは仕方ないですね。

2. 日本人と考え方の違いが大きい

一緒に働くスタッフも多国籍。何に重きをおくか。働き方の考えが少し違うかもしれません。

日本人の「真面目さ」や「細かい気付き」が裏目に出てしまうパターンです。

「席の周りに毛が落ちてるからとキレイに掃く日本人」に対して、「落ちている毛を何故か全力でハート型に作ってお客さんに見せびらかす他の国のスタッフ」。

彼らは曰く「日本人ハ遊ビ心ガナイヨ!」だそうです。

一番驚いたのは受付フロントで堂々とお菓子を食べていた時。

理由を聞けば、「休憩室で食べていたら電話や飛び込みで来たお客さんにすぐに対応できないから。」「接客はもっとフランクにやればいい。なんたってここはカナダだから。」とのこと。

理由としては素敵ですが、どうでしょう。でも彼らは至って真面目。私たち日本人には考えられない働き方です。

私は彼らの働き方のスタンスが大雑把で大好きですが、この働き方にストレスを抱える日本人スタッフもきっといることでしょう。

3. 施術時間に追われる

モザイク都市トロントでは、人種が多国籍で髪質が違うお客様が多く、チリチリアフロな人からサラサラどストレートな人までいます。

髪の毛を切る頻度は女性の方で大体4ヶ月〜半年の方が多く、大半の方が「伸びた分くらいをカットしてほしい」とざっくり要望を出すのですが、半年も経っていれば前の髪型の原型など留めていません。

とにかく忙しく、予約がパツパツの日に、爆毛多毛で女子十二楽坊ばりの髪の長さのお客様が20分遅れで笑顔でご来店された時には

「おワタ……」

この一言に尽きます。全てを悟り諦めましょう。技術云々だけでは時間内に対応しきれない事が多々あります。

カナダで1年美容師やってみた感想

一言でくくれば「満腹」と言ったところでしょうか。

カナダの人達は優しく素敵な人達が多く、治安も日本と同じくらい良いので暮らしやすく、国自体も大きくて素敵な観光地だってたくさんあります。

まさしく「ここが私のアナザースカイ」ですね。

美容師として海外で働きたいのであれば、間違いなくカナダをお勧めします。知識や経験の幅が広がれば、技術も伸びます。そして、それ相応な対価のお金も稼げる。

世界は広いので全世界は比較できませんが、私が働いてきた国の中ではカナダはぶっちぎりで優勝です。美容バカの美容師さん、集まれ!!

誰もがカッコ良く、可愛くキレイになりたいのは世界共通で、その手助けが出来て、喜んでもらえるこの仕事が改めて好きになりました。

まとめ

こんな感じで今回の内容をサラッとまとめてみました。

1.海外勤務するなら求人サイトかお店に直接申し込みをする

2.良かった所とメリット

人がとにかく優しい

・美容師技術のレベルが高い

・チップの文化がある

3.悪かった所とデメリット

・天候に影響されやすい

・日本人と考え方の差が大きい

・施術時間に追われる

4.個人的にカナダでの美容師生活に満足、「第二の故郷」となった

最後に一言。

 「いくらカナダ人が優しいと言っても、最低限の英語は勉強しておきましょう。」

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