「シャドーイングとはどんな勉強法?」
そう聞かれた時にどんなことを思い浮かべるでしょうか?
「よく聞く勉強法だけど…具体的にどんなやり方で進めるの?」
「効果的とは聞くけど…具体的にはどんな効果があるの?」
そう思ったあなたのために、この記事では以下の視点からシャドーイングについてお伝えしていきます。
シャドーイング…
・とはどんな勉強法か?
・の本当の目的!音声知覚と意味理解って?
・の驚愕の効果を科学的に徹底解説
・の正しいやり方|本当にこの方法で合ってる?効果を120%引き出す正しいやり方
私も英語を勉強する時、特にリスニングを意識した対策をする時には必ずシャドーイングをします。
TOEICの公式問題集や英検の全問題集のリスニング音声なんて何回シャドーイングしたか数え切れません。
しかし、そんなシャドーイングという学習方法について、どんなメカニズムで英語力が伸びているのかを全く知らずに実践していました。その期間なんと5年以上。
特にこれからシャドーイングを始めようという人にとって、どんなメカニズムで英語の習得にシャドーイングが効くのかを知っているのと知らないのとでは、シャドーイングという勉強方法に対する信用度が180度変わり、結果挫折する確率がグッと減ります。
学習効率も大幅にアップします。
「この勉強方法で大丈夫だろうか…?」というように”無駄な心配”をしなくて済みます。
その結果、最短ルートでシャドーイングの成果を感じる事が出来るようになるんです。
ぜひそんな「英語上級者も知らないシャドーイングの効果、目的」について読んでみてください。
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目次
シャドーイングとは?どんな勉強方法なの?
シャドーイングとは英語の音声を流し、聞こえてきた英文をそのまま自分でも発音してついていくという方法でリスニング力・スピーキング力を鍛えるという手法です。
文字で説明するよりも実際にシャドーイングを実演している動画を観た方がわかりやすいので、詳しくは下記の動画をご参照ください。↓↓↓
さて、このシャドーイングがリスニング力・スピーキング力ともに向上させることはもはや有名です。
(さらに言うとリーディング力やライティング力にも作用し英語のスキル全体をリンクさせて、英語学習全体を効率化さえします。参考:オーバーラッピング法とは?おすすめ英語教材や効果とやり方を徹底解説)
しかしTOEIC900オーバー・英検1級を所持している人でも、実践しているシャドーイングがどんなメカニズムで自身の英語力を向上させているのか、そこまでは知りません。
では、このシャドーイングはどのようなメカニズムで英語力を向上させてくれるのでしょうか?
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英語上級者も知らないリスニングの2つのプロセス!音声知覚と意味理解って?
シャドーイングがどのように英語力を高めていくのかを知るには、まず脳がどのようなメカニズムで英語を理解しているかを知る必要があります。
英語に限らず、人間が言語(母国語を含む)を理解する時に、以下の2つのプロセスを踏むとされます。
①音声知覚
②意味理解
音声知覚とは、聞こえてきた音声を、自分が知っている音に脳内で変換することを指します。
はい、文字で伝えられてもイメージがしづらいと思います(笑)
なのでイメージしやすいように、とある動画を参照したいと思います。↓↓↓(最初の15秒程度だけで良いです。)
動画は少し前に有名になった「しゃべる猫しおちゃん」です。
すごく流暢な日本語で「おかえり~」と言っているように聞こえますよね?(笑)
もちろん、ネコの言葉なので本来は「にゃ~」でしかないのですが、このしおちゃんが発する「にゃ~」が「お-か-え-り」に似ているため、それが私たち日本人がよく知る「おかえり~」に脳内で変換されて聞こえるわけです。
話を英語学習に戻してみましょう。
例えば、「リスニング問題、全然聞き取れなかったと思ったら、全部知ってる単語だった…」
そんな経験が一度はあるのではないでしょうか?
この現象は、LとRの発音の区別がついていない、ThとSの発音の区別がついていない、英語の音声の連結をキャッチ出来ていないなどの原因から発生するものです。(参考:英語の音声変化とは?)
そしてこれは英語特有の発音を知らなかったり、英語の音声変化の法則を感覚的に理解出来ていないが故に起こる現象なんです。
こうした原因から、「聞こえてきた音声と、自分の頭の中にある単語、文章と一致しない」という現象が起きて、結果として「全然聞き取れなかったと思ったら、全部知ってる単語だった…」という現象に至ります。
このように多くの日本人が起こしているエラーは「音声知覚のエラー」と言う事ができ、この音声知覚のエラーを改善するための学習がシャドーイングだったり、オーバーラッピングだったりするわけです。
対して意味理解とは、知覚した音声を頭で理解して、その意味を見出すことを指します。
聞こえてきた音声を頭の中で文章化して、聞こえてきた音声全体がどんな意味をするのかを理解するという事ですね。
リスニング時の脳のプロセス(音声知覚と意味理解)は、以下の図のようになっています。↓↓↓
出典:英語学習2.0
P.103
↑↑↑図のように、音声知覚のプロセスは、まず英語の音声を耳がキャッチします。その次に、脳内の知識データベースに問い合わせてその音のデータを取り出します。
その英語の音のデータを持っていれば理解できますし、音のデータを持っていなければ音声を理解することができない、ということになります。
上記の図の場合は「ァナッポゥ」が耳がキャッチした「音」です。
そして知識データベースにその音が「an apple」であるという「音のデータ」を取り出しました。
続いて意味理解のプロセスは、音声知覚でキャッチした英語の音声を元に脳内の知識データベース(単語の意味・文法の知識など)に再度問い合わせます。
脳内のデータベースにその単語や文章の意味の知識があれば理解できますし、なければ理解できない、ということになります。
上記図の場合、「an apple」は「りんご」だという「単語の意味のデータ」を取り出すことに成功しています。
これらの、音声知覚と意味理解の2つのプロセスが成功した結果「ァナッポゥ」という音は「りんご」だと理解できています。
リスニング力が高いという事はつまり、聞こえてきた音声の意味を正確に理解出来る能力が高いという事。
それはつまり、音声知覚と意味理解をよどみなくスムーズに行うことが出来るという事です。
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英語上級者も知らない驚愕のシャドーイングの効果を科学的に徹底解説
さて、この「音声知覚」なのですがリスニングが苦手な人が英語の音声を聞くと、頭のキャパシティ(言語学の分野では、脳内ワーキングメモリと呼ばれます。)の大部分をこの「音声知覚」に使ってしまいます。
↓↓↓イメージとしてはこんな感じです。↓↓↓
(出典:英語学習2.0
P.116)
音声理解に精一杯で、脳内ワーキングメモリをほとんど使いきってしまっている事がわかります。
これでは、例え音声が聞き取れたとしても意味の理解が及ばず、そのままリスニング音声が次々と流れてしまいます。
対して、リスニングをしている際の理想的な脳内ワーキングメモリの状態は以下の通りです。
(出典:英語学習2.0
P.116)
脳内ワーキングメモリのほとんどを「意味理解」に割いている事がわかりますよね。
日本語に置き換えてみるとわかりやすいかと思います。ちょっと想像してみてください。
ちょっと腹ごしらえに一人でファミリーレストランに入ったとします。
あなたは注文を終えて料理を待っています。すると、周りの人の会話が耳に入ってきます。
例えば女子高生の恋愛話、例えばサラリーマン同士の仕事の愚痴、主婦たちのママ友の話…
例えあなたがその内容を聞きたくなかったとしても、耳に入ってくるその会話の内容はわかってしまいますよね?
この状態がリスニング時の理想的なワーキングメモリの状態、「音声知覚の自動化」です。
音声を理解しようと脳内ワーキングメモリを割かなくても、自動的に音声知覚が働いてスムーズに意味理解が出来ている状態です。
そしてシャドーイングとは、音声知覚を自動化させる、強い強制力を持ったトレーニングに他なりません。
聞こえてきた音声を瞬時に自分の口から発する事で、聞こえてくる音声と自分の中にある英語の音のギャップを徐々に減っていきます。
そして最終的に自分の頭の中にある英語と、聞こえてくる正しい英語の音声とのギャップが無くなる事で、音声知覚が自動化されていきます。
こうして英語の音声と、自分の頭の中の英語とのギャップがなくなることで、音声知覚から意味理解までのエラーが無くなり、私たちがファミレスで他の席の人の話が無意識にでも聞こえてしまうようなリスニング力に近づいていくという驚くべき効果をシャドーイングは持っているということが言えます。
「シャドーイングをする事で得られる、リスニング力以外の英語力への凄まじい効果」については、シャドーイングによく似た「オーバーラッピング法」や、シャドーイングでも鍛えられる「音声変化の理解」でも解説していますのでぜひそちらもご参照ください。
音声知覚・意味理解のどこに問題があるのかを理解し、それに合った訓練をすることで、英語の学習効率は飛躍的に伸びます。
とはいっても、あなたは「自分がどこに問題があるのかイマイチわからない。」「音声知覚に問題がありそうだけど、本当にそうなのかな?」と思っているかもしれません。
実は、無料で英語力診断テストを受けることができて、英語のプロからあなたのリスニングの問題が音声知覚と意味理解のどちらにあるのかを正確に教えてもらえるチャンスがあります。
さらには、あなたに合った具体的な克服方法までも教えてもらえるんです。
自分のリスニングの弱点がどこなのか、どう改善すれば良いのかを知りたい方は以下のリンクから【PROGRIT】の無料カウンセリングを受けてみてください。
あなただけの科学的な英語の弱点克服方法の説明に目からウロコですよ。
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本当にこのやり方で合ってる?シャドーイングの効果を120%引き出す正しいやり方
上述の通り、シャドーイングとは音声知覚の自動化に対して非常に強い強制力を持った優れたトレーニング方法です。
しかしかなりの割合の人がその効果の高さを半減させてしまうもったいない方法で取り組んでしまっている事をご存知でしょうか?
シャドーイングにもその高い効果を最大限発揮させる正しいやり方というものが存在します。
その高い効果を半減させてしまわないために気をつけるべきポイントは大きく3つです。
①音声の”抑揚・トーン・アクセントまで完コピ”を目指す
②一つの音声を100回レベルで繰り返す・極める
③自分の発音を録音して確認する
①音声の”抑揚・トーン・アクセントまで完コピ”を目指す
これについてもオーバーラッピング法の記事で触れました。(オーバーラッピング法とシャドーイングは本当に共通点が多いですからね。)
先述の通りシャドーイングは「英語の音声と自分の脳内の英語のギャップを無くす」という事が目的です。
もちろんそのギャップというのには、抑揚やトーン、アクセントも含まれます。
抑揚・トーン・アクセントも含めた全体のギャップが縮まることによって、その効果がグンと飛躍的に上昇するんです。
自分がリスニング音声の登場人物を演じるような感覚で実践してみましょう。
②一つの音声を100回レベルで繰り返す・極める
先述の通り、シャドーイングは音声知覚を自動化する上で非常に強制力の高いトレーニング方法です。
つまり、それだけ詰まります、置いていかれます、何度も繰り返すことを要求されます。
なので、必然的に一つの音声につき10回や20回のトレーニングでは音声の最後までついていけません。
一つの音声につき100回はやる意識で臨みましょう。
大丈夫です、気づかないうちに100回は終わってしまいます(笑)
英単語の周回のイメージに近い「高速周回」のイメージで取り組んでいけば自然と「出来るようになった頃には100回はゆうに超えていた」という感覚になりますのでご安心ください。
③自分の発音を録音して確認する
プロの野球選手が自分のバッティングフォームを録画して確認しているシーンを見た事はありませんか?
自分がいくら綺麗なフォームでバッティングしていると思い込んでいても、客観的に三人称視点で見てみると自分の想像と全く違うフォームになっている事はよくあるんです。
英語の発音にも同じことが言えます。
いくらキレイに発音していると思っていても、録音して聞いて「ここ全然リスニング音声と違うやん!」となる事はよくあります。
そしてそれに気が付いて改善することで、それを実践する前とは比べ物にならないくらい、飛躍的に音声知覚を改善する事ができるんです。
最近ではスマートフォンなどで簡単に自分の声を録音できるので、「慣れてきた!」「もう完璧!」と思ったら録音して聞いてみましょう。
意外と「やっぱり完璧だったわ…」となるかもしれませんよ?(笑)
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補足:シャドーイングにおすすめの教材はどれ?
シャドーイングを実践する上でおススメの教材については、「オーバーラッピング法」の記事で紹介した教材をご参照ください。
シャドーイングとオーバーラッピング法は重なる部分が多い勉強法ですし、詳しい解説もそちらでしてあります。
オーバーラッピング法とは?おすすめ英語教材や効果とやり方を徹底解説
また、コーチング英会話のプログリットではシャドーイングに特に力をいれています。
ここでご紹介した内容を全部プロに面倒見てもらい、あなたは言われたとおりにただやるだけでリスニングや英語力を向上させるという、英語力の向上を最も最適化、最速化、自動化したいのであれば、プログリットがとてもおすすめです。
プログリットでは、最初にあなたに最も最適で具体的な英語の勉強方法を教えてくれますので、あなたはそれに沿ってやるだけで最短かつ、最小の労力で英語を習得できます。
脳の科学的根拠に基づいた勉強方法なので迷いがなく、モチベーションも全部管理をしてくれます。
- 独学では不安
- 自分の英語の弱点に最適化された正しい英語の勉強方法で、最小の努力で、最速で最高の結果を出したい
- 音声知覚と意味理解の力をプロにチェックしてもらって、科学的根拠に基づいた自分の英語の弱点の克服方法を教えてもらいたい
といった人は、次のリンクから【PROGRIT】の無料カウンセリングを受けてみてください。
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まとめ
今回はシャドーイングについて、以下の視点からお伝えしてきました。
・とは、リスニング音声を聞き、後に続いて瞬時に復唱していくトレーニング方法
・の本当の目的は「音声知覚の自動化」であり、ファミレスで他の席の会話が自然に聞き取れている感覚
・とは、脳内ワーキングメモリの割合を、意味理解に傾倒させるプロセス
・を実践する上で、完コピを目指し、一つの音声を100回レベルで実践して完璧にし、自分の発音も確認することでその効果を最大化させることが出来る
シャドーイングは、もはや英語学習の王道と言っても良いくらいに有名なトレーニング方法となりました。
英語上級者はもれなくシャドーイングを実践していると言っても過言ではありません。
しかしその英語上級者でも、どんなメカニズムでリスニング力を上げているのかはほとんど知らないでしょう。
そしてそのメカニズムをイメージ出来る事実は、シャドーイングの挫折をガクっと減らします。
「何のためにやるのか、何がどのように効くのか」をわかった上で取り組むことが出来るからです。
そしてあなたは今、それをイメージして取り組むことが出来ます。
ぜひあなたも、この記事でお伝えしたことを活用して頭一つ抜けた英語力を持つ「英語上級者」への扉を叩いてみてください!
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